ホスト名とは
ホスト名は、ネットワークに接続された機器に割り当てられた、人が読めるラベルです。ネットワーク内で特定の機器を識別します。ドメイン名では、ホスト名は通常、完全修飾ドメイン名(FQDN)の左端の要素に当たり、www.example.comの「www」やmail.example.comの「mail」が例です。ホスト名は、IPアドレスでしかアクセスできないサーバーに覚えやすい識別子を与えます。ホスト名の構造と慣例
ドメイン名内での位置
www.example.com
│ │ │
│ │ └── TLD
│ └── Second-level domain
└── Hostname (subdomain)
よく使われるホスト名
| ホスト名 | 一般的な用途 |
|---|---|
| www | ウェブサーバー(World Wide Web) |
| メールサーバー | |
| ftp | ファイル転送サーバー |
| api | APIエンドポイントサーバー |
| dev | 開発環境 |
| staging | 本番前のテスト |
| blog | ブログプラットフォーム |
| shop | ECプラットフォーム |
| cdn | コンテンツ配信ネットワーク |
| ns1, ns2 | DNSネームサーバー |
ホスト名とドメイン名の違い
違いは次のとおりです。
- ホスト名: 特定の機器を識別する(www、mail、ftp)
- ドメイン名: 登録された名前(example.com)
- FQDN: 両方を組み合わせた完全なアドレス(www.example.com.)
例の分解
server01.datacenter.example.com.
│ │ │ │
│ │ │ └── Root (implicit)
│ │ └── Domain
│ └── Subdomain
└── Hostname (machine identifier)
ホスト名のルールと制限
有効なホスト名は、次の慣例に従う必要があります。
1. 長さ: ラベルごとに1〜63文字、FQDN全体で253文字
2. 文字: 英字(a-z)、数字(0-9)、ハイフン(-)
3. 先頭と末尾: 英数字で始まり、英数字で終わる
4. 大文字と小文字: 区別しない(DNSではA-Zとa-zを同じと扱う)
5. アンダースコア不可: 一般的に使われるが、RFC標準に違反する
有効な例
www
mail-server
server01
api-v2
my-app-prod
無効な例
-server (starts with hyphen)
server_ (contains underscore - technically invalid)
my..server (consecutive dots)
ホスト名のDNS設定
ホスト名はDNSレコードによってIPアドレスに対応付けられます。
Aレコード(IPv4)
www IN A 192.0.2.1
mail IN A 192.0.2.2
AAAAレコード(IPv6)
www IN AAAA 2001:db8::1
CNAME(別名)
blog IN CNAME www.example.com.
ローカルホスト名とネットワークホスト名
ローカルホスト名
機器自体に設定します。
# Linux/Mac
hostname
hostnamectl set-hostname webserver01
# Windows
hostname
ネットワークホスト名
IPアドレスへ解決するようDNSに設定します。
- DNSゾーンファイルで管理する
- DNSサーバーの設定が必要
- インターネット全体に伝播する
ベストプラクティス
1. 説明的な名前を使う: 機能が分かるホスト名を選ぶ
2. 命名規則に従う: 一貫したパターンを定める
3. 短く保つ: 入力しやすく覚えやすい
4. 特殊文字を避ける: 英数字とハイフンに限定する
5. 割り当てを文書化する: ホスト名とIPの対応を管理する
6. 拡張を計画する: 複数サーバー用の番号体系を使う
ホスト名はネットワーク識別の基盤です。人が読めるラベルと、コンピューターが通信に使う数値IPアドレスの間をつなぎます。