gTLDとは何か?
gTLD(汎用トップレベルドメイン)は、特定の国や地域に結び付いていないトップレベルドメインです。.ukや.deなどのccTLD(国コードTLD)とは異なり、gTLDは一般用途を想定しています。ただし、特定の目的や登録資格を設けたものもあります。
gTLDの発展
初期のgTLD(2000年以前)
インターネットは、最初は7つのgTLDから始まりました。
| gTLD | 用途 | 年 |
|---|---|---|
| .com | 商用組織 | 1985 |
| .net | ネットワークインフラ | 1985 |
| .org | 組織 | 1985 |
| .edu | 教育機関 | 1985 |
| .gov | 米国政府 | 1985 |
| .mil | 米軍 | 1985 |
| .int | 国際機関 | 1988 |
初期の拡張(2000~2004年)
ICANNは限定的な拡張を導入しました。
- .biz、.info、.name、.pro(制限なし)
- .aero、.coop、.museum(スポンサー付き/制限あり)
新gTLDプログラム(2012年~現在)
ICANNの新gTLDプログラムはドメインの世界を大きく変え、1,200を超える新しい拡張子を追加しました。これにより、次のような選択肢が生まれました。
- ブランドTLD: .google、.amazon、.apple(ブランド向けの代表例です)
- 業界TLD: .bank、.insurance、.law(業界別の代表例です)
- 汎用TLD: .app、.dev、.blog、.shop(一般用途の代表例です)
- 地理TLD: .nyc、.london、.tokyo(地域向けの代表例です)
開発者に人気のgTLD
技術コミュニティでは、次のgTLDが広く使われるようになっています。
.dev
Googleが運営する .dev ではHTTPS(HSTSプリロード)が必須です。開発者ポートフォリオ、ドキュメント、ツールに適しています。
.app
こちらもGoogleが運営し、HTTPSが必須です。.appはモバイルアプリ、SaaS製品、ウェブアプリケーションに適しています。
.io
.ioは技術的にはccTLD(英領インド洋地域)ですが、実際にはgTLDに近い使われ方をしています。「input/output」と結び付くことから、テック系スタートアップやAPIの代名詞になっています。
.tech
テクノロジー企業や技術製品に分かりやすく適した選択肢です。
.ai
.aiもccTLD(アンギラ)ですが、AIや機械学習プロジェクト向けにgTLDのような人気を得ています。
gTLDの登録と管理
ICANNの監督
ICANN(Internet Corporation for Assigned Names and Numbers)は、次の事項を含むgTLDシステムを管理しています。
- 新しいgTLD申請の承認
- レジストリ運営者のポリシー設定
- ルートゾーンファイルの管理
レジストリ運営者
各gTLDには指定されたレジストリ運営者があります。
- Verisign: .com、.net
- Public Interest Registry: .org
- Google Registry: .dev、.app、.page
- Donuts: 200以上の新gTLD
レジストラ
エンドユーザーは、レジストリから直接ではなく、認定レジストラ(GoDaddy、Namecheap、Cloudflareなど)を通じてドメインを登録します。
プロジェクトに合うgTLDの選び方
次の点を考慮してください。
信頼性と認知度: .comはユーザーからの信頼と認知度で依然として優位です。なじみのないTLDに不安を感じるユーザーもいます。 利用可能性: 新しいgTLDではプレミアムなドメイン名も見つけやすくなっています。「startup.com」は取得済みでも、「startup.dev」は利用できるかもしれません。 価格: 新しいgTLDは、.comや.netより登録料や更新料が高いことがよくあります。 目的との一致: プロジェクトに合うTLDを選びます。開発者ツールには .dev、電子商取引サイトには .shop が自然です。 HTTPS要件: .devや.appなど一部のgTLDではHTTPSが必須です。セキュリティには有利ですが、SSL証明書の設定が必要になります。gTLDとドメイン利用可能性API
gTLD全体でドメインの利用可能性を確認する場合は、次のように実行できます。
curl "https://domscan.net/v1/status?name=myproject&tlds=com,dev,app,io"
gTLDごとにRDAPエンドポイントや応答特性は異なりますが、DomScanなどのAPIはそれらの違いを正規化し、一貫した結果を返します。