ccTLDとは?
ccTLD(Country Code Top-Level Domain、国コードトップレベルドメイン)は、特定の国、主権国家、または従属地域に割り当てられた2文字のTLDです。コードはISO 3166-1 alpha-2規格に基づき、国際的な国名略号にも使われます。
ccTLDの割り当て方法
IANA(Internet Assigned Numbers Authority)は、各国の指定管理者にccTLDを委任します。管理者はNIC(Network Information Center)運用者と呼ばれることが多く、次のような独自の方針を定めます。
- 誰がドメインを登録できるか
- 登録要件と本人確認
- 料金体系
- DNSおよびRDAP/WHOISサービス
この分散管理のため、ccTLDの方針は国や地域によって大きく異なります。
ccTLDの一般的な分類
制限のないccTLD
多くのccTLDは、居住要件なしで世界中から登録できます。
| ccTLD | 国・地域 | 主な用途 |
|---|---|---|
| .io | 英領インド洋地域 | 技術・スタートアップ |
| .co | コロンビア | 企業・商用 |
| .me | モンテネグロ | 個人サイト |
| .tv | ツバル | メディア・ストリーミング |
| .ai | アンギラ | AI/ML企業 |
| .gg | ガーンジー | ゲーム |
制限のあるccTLD
一部のccTLDでは、現地拠点や市民権が必要です。
| ccTLD | 国・地域 | 要件 |
|---|---|---|
| .de | ドイツ | ドイツ国内の住所 |
| .fr | フランス | EU居住者または企業 |
| .us | 米国 | 米国との関係が必要 |
| .eu | 欧州連合 | EU居住者または企業 |
| .au | オーストラリア | オーストラリアとの関係 |
厳しく制限されたccTLD
少数のccTLDには厳格な制限があります。
- .gov.uk: 英国政府のみ
- .edu.au: オーストラリアの教育機関
- .mil: 米軍のみ
テック企業に人気のccTLD
いくつかのccTLDは地理的な本来の意味を越えて利用されています。
.io(英領インド洋地域)
小さな地域のコードでありながら、.ioはテック系スタートアップの非公式なTLDになりました。コンピューティングの「input/output」を連想させるため、API、開発者ツール、SaaS製品に自然に合います。
.ai(アンギラ)
人工知能ブームにより、.aiは価値の高いccTLDの一つになりました。x.aiやstability.aiのような企業が、AI事業での利用を定着させています。
.co(コロンビア)
.comの代替として販売され、「company」や「commercial」に似ていることから普及しました。Twitter(t.co)、Google(g.co)、Amazon(a.co)はURL短縮に.coを利用しています。
.me(モンテネグロ)
個人ブランドやポートフォリオに適しており、「hire.me」や「about.me」のような覚えやすいドメインを作れます。
ccTLDの技術的な考慮事項
RDAP/WHOISのサポート
すべてのccTLDがRDAPを実装しているわけではありません。ドメインツールではWHOISへフォールバックするか、未対応TLDを適切に不明として処理する必要があります。
// Check coverage before querying
const coverage = await fetch('https://domscan.net/v1/coverage');
const { supported_tlds } = await coverage.json();
IDNのサポート
多くのccTLDは、非ASCII文字による国際化ドメイン名(IDN)をサポートしています。
- .deはドイツ語のウムラウト(ä、ö、ü)に対応
- .jpは日本語文字に対応
- .рфはロシアのキリル文字ccTLD
登録ポリシー
ccTLDの方針は変更されることがあります。国によっては次の変更が行われます。
- 政治的理由で特定の登録を禁止する
- 制限付きから制限なしへ、またはその逆に変更する
- 新しい確認要件を導入する
SEOとccTLD
検索エンジンはccTLDを地理的シグナルとして扱います。.deドメインはGoogleにドイツとの関連性を示します。国際サイトでは、次のような影響があります。
有利な点: 国別サイトに強い地域シグナルを与えられる 制約: 他国の検索では優先度が下がる場合がある世界全体を対象にするなら、.comや.devなどのgTLDを選び、国際化にはhreflangタグを使うことが一般的です。